遺伝子ダイエット検査(ダイエットDNA検査)とは?どんなことが分かる?

遺伝子ダイエット検査は、遺伝子情報を調べて、個人の体質に合ったダイエット方法を見つけるために行われます。
独学のダイエットで思うような成果が出ず、遺伝子ダイエット検査(ダイエットDNA検査)を受けてみようかどうか迷った経験がある人も多いのではないでしょうか。

検査結果には、ダイエットにおいて自分の弱点となる遺伝子や、自分に合った食生活・運動方法などを実践するために活用できる情報が記載されています。
この記事では、遺伝子ダイエット検査でどのようなことが分かるのか、詳細を解説します。

遺伝子ダイエット検査(ダイエットDNA検査)で分かること

遺伝子ダイエット検査では、主に肥満や代謝に関する遺伝子を調べ、個人の体質にマッチする食生活・運動などを提案してくれます。
具体的な遺伝子の種類としては、次のようなものがあげられます。

その他、近年注目を集めている遺伝子としては、無意識に高脂肪・高カロリーの食べ物を選んでしまう傾向を示すとされる「FTO」があげられます。
なお、上記は一例であり、これらのすべてが検査でチェックされるとは限りませんが、どのようなパッケージの遺伝子ダイエット検査を選んだとしても、ダイエット継続にあたり有益な情報が得られるはずです。

遺伝子ダイエット検査(ダイエットDNA検査)の基本的な流れ

遺伝子ダイエット検査の申し込みから、検査結果を確認するまでの基本的な流れは、概ね以下の通りです。

遺伝子ダイエット検査(ダイエットDNA検査)を受けるメリット

遺伝子ダイエット検査の結果を活用すると、自力で手探りのダイエット方法を模索する場合に比べて、効率的にダイエットを進められるでしょう。
以下、遺伝子ダイエット検査を受けるメリットについて、主なものをいくつかご紹介します。

自分にマッチする食べ物が分かる

遺伝子ダイエット検査のレポートに目を通すと、自分の体質(タイプ)についての説明があり、自分が食べても問題ないもの、逆に避けなければならないものなどが確認できます。
例えば、脂質の代謝に悪影響が出るリスクがある遺伝子の変異が見られた場合、動物性の脂を避けて植物油に切り替える、肉よりも魚・豆からたんぱく質を摂取するなど、具体的な食材の情報も一緒にレポートに記載されています。

調理法に関しても同様で、脂肪をため込みやすい体質という結果が出た場合、できるだけ食材は煮る、ゆでるなどの方法で調理するといった、生活の中で実践可能な方法が記載されているレポートもあります。

自分に適した運動方法や鍛える部位が分かる

遺伝子ダイエット検査では、食事に関することだけでなく、運動に関するアドバイスもレポートに記載されています。
腕やお腹、足など、各部位を普段の生活で無理なく鍛えるためのエクササイズを教えてくれるため、自己流のダイエットで十分な効果が出ていないと感じている人は、チャレンジする価値があるはずです。

また、フルリモートで在宅勤務をしている人や専業主婦(夫)の人など、自宅からあまり出ない人向けに「家事で消費できるカロリー」の目安を紹介しているレポートもあります。

どんな栄養素を摂取すべきかが分かる

遺伝子ダイエット検査のレポートには、ダイエットにおける自分の遺伝子の弱点をもとに「どのような栄養素を摂取すれば弱点を補強できるのか」についても記されています。
例えば、脂質の代謝能力が弱い人は、脂質の代謝に関係する栄養素の「ビタミンB2」を摂取するなど、個別具体的なアドバイスが得られるのが特徴です。

レポートによっては、自分が積極的に摂取すべき栄養素が豊富に含まれている食材・食品も記載されているため、毎日の献立を考える際の参考になるはずです。

遺伝子ダイエット検査(ダイエットDNA検査)を活用する際の注意点

遺伝子ダイエット検査の結果は、上手に活用すればダイエット成功に貢献する可能性があるものの、レポートの情報だけが自分にとっての最適解とは限りません。
以下、遺伝子ダイエット検査を活用する際の注意点をご紹介します。

結果の精度は絶対ではない

多くの場合、遺伝子ダイエット検査で分かる情報は、あくまでも自分の体質の傾向に過ぎません。
また、レポートに記載されている自分の体質(タイプ)に関しては、基本的に各社独自の分類と考えられています。

つまり、遺伝子ダイエット検査では、肥満に関与するすべての遺伝子を検査しているわけではありません。
検査結果をもとに努力したからといって、誰もが望ましい結果にたどり着けるとは限らないため、食事制限や運動といった基本は忘れずにダイエットを続けることが大切です。

自分が努力しなければダイエットにはつながらない

自分の体質(タイプ)や、摂取すべき食べ物、避けるべき食べ物が分かっても、自分がダイエットに向けて努力しなければ体型の変化は期待できません。
食生活の改善と、運動習慣の定着は、基本的に“自力”で取り組まなければなりません。

食生活改善に関しては、宅配食サービスなどを使うと、毎日の調理の負担がなくなるため続けやすいでしょう。
自力で運動習慣をつけるのが難しそうだと感じたら、パーソナルジムなどを利用してトレーナーと二人三脚でダイエットにチャレンジすることも検討しましょう。

遺伝子ダイエット検査(ダイエットDNA検査)の選び方

遺伝子ダイエット検査を申し込む際は、レポートにどのような内容が記載されるのか、どんなアドバイスを受けられるのか、サンプルなどを事前に確認してから申し込むことをおすすめします。
以下、具体的な選び方・比較方法について解説します。

説明が分かりやすい

最初にサンプルを見て確認したいポイントは、一つひとつの「説明が分かりやすいかどうか」です。
遺伝子の基本的な説明や、それが自分の身体にどのような影響をもたらしているのかについて、分かりやすく、詳しく説明されているものを選びましょう。

また、ダイエットには筋肉をつけるための情報も重要であるため、脂質の分解や燃焼といった情報だけでなく、たんぱく質の代謝や筋肉のつきやすさ(つきにくさ)についても説明しているものを探したいところです。
その他、自分の体質(タイプ)の特徴はもちろん、他の体質と比較して理解できるようなレポートになっていると、自分の結果について納得しやすいでしょう。

アドバイスが具体的

次に確認すべきことは、遺伝子に関する情報だけでなく、それを踏まえた上でどんな食事・運動・行動につなげるべきなのか、具体的なアドバイスがあるかどうかです。
一般論ではなく、あくまでも“自分の立場に立って”メリットの大きい運動方法や食生活について触れているものが理想です。

例えば、脂質をカットする調理法として、次のような調理法が紹介されていると、実生活で応用しやすいでしょう。

●素材の表面積を少なくして、油の吸収率を減らす
●煮物は炒める工程を省き、低カロリーに仕上げる
●ベーコンなどの高脂質食材は、いったん電子レンジで加熱して、余分な油を落としてから調理する など

その他、選ぶ食材や食べ方の順番(食前に水を飲む、野菜から食べるなど)の記載もあると、ダイエットを意識した外食がしやすいでしょう。

まとめ

遺伝子ダイエット検査を申し込むと、肥満に関わる遺伝子や、自分の体質に合ったダイエット方法を知ることができます。
申込みの手順は簡単で、キットを申し込んで、口腔粘膜(検体)や必要書類を提出するだけです。

レポートには、自分に合った食事や運動方法などが記載されているため、内容に目を通したその日から効率的なダイエットを実践できます。
しかし、どんなに役に立つ情報を得たとしても、自分の努力なしでダイエットに成功するのは難しいため、できるだけ具体的なアドバイスがもらえる遺伝子ダイエット検査を選んで申し込むことが大切です。