パーソナルジムの食事指導|指導内容やメリット・デメリットを解説

パーソナルジムでは、トレーニングのサポート以外に、会員向けの食事指導も行っています。
トレーニングの指導に加えて、トレーニングの効果を高めるための食事量や、必要な栄養素などを指導してくれます。

自炊に関するアドバイスだけでなく、外食やコンビニの弁当などの選び方についても教えてくれるため、自炊する時間がない人にとっても役立つはずです。
この記事では、パーソナルジムで実施している食事指導につき、具体的な指導内容や指導を受けるメリット・デメリットなどを解説します。

パーソナルジムの食事指導の具体的な指導内容

パーソナルジムの食事指導の方向性は幅広く、糖質や脂質といった栄養素の制限や、摂取すべき栄養素、食事を摂取する時間など多岐にわたります。
以下、パーソナルジムでの具体的な指導内容につき、主なものをいくつかご紹介します。

「糖質制限」や「脂質制限」に関する指導

パーソナルジムの食事指導においては、何らかの形で摂取する食べ物の量を制限するような指導を行うケースが多く見られます。
例えば、1日で摂取して良い糖質の量に上限を設ける「糖質制限」や、油脂などの脂質の摂取量を制限する「脂質制限」などがよく知られています。

特に、糖質制限に関しては、ご飯・パン・麺類の摂取を大幅に制限するケースもあるため、自力で行うと強いストレスを感じることもあります。
そこで、パーソナルジムのトレーナーが、無理のない範囲で糖質制限を行えるよう、的確な指導を行うのです。

栄養摂取に関する指導

食事制限中であっても、人間にとって欠かせない栄養素を摂取しないわけにはいかないため、食事指導においては栄養摂取に関する指導も行われます。
糖質・脂質の代謝に重要なビタミンB群や、炭水化物・たんぱく質・脂質のバランス(PFCバランス)に関することなど、有益な情報を得ることができます。

例えば、野菜の摂取量の目安や、たんぱく質が豊富に含まれる野菜の種類などを教えてもらえれば、それをもとに普段食べる食材についてもコントロールしやすいでしょう。

水分の摂取や食事の時間などに関する指導

より込み入った指導を行うパーソナルジムでは、一般的な食事指導に加えて、水分の摂取量目安、食事を摂取する時間などの指導を行うところもあります。
例えば、1日に水を2L飲む、夕飯は就寝の3時間前までに済ませるなど、実践的な内容の指導が受けられます。

それぞれの指導においても根拠があり、例えば1日に水を2L飲むというルールは、水分を積極的に摂取して新陳代謝をアップさせ、体脂肪が燃えやすい身体を作るために行うものとされます。
努力の成果が出ることを最優先で考えるなら、このようなパーソナルジムを選ぶのがよいでしょう。

外食など自炊以外の選択肢に関する指導

パーソナルジムの中には、忙しくて自炊の時間が取れない人や、自炊が苦手な人に対して、外食など自炊以外の選択肢について指導してくれるジムもあります。
食事指導は、口頭のほかLINEを使って行われるため、過去にトレーナーから送信されたテキストを振り返って復習することができます。

また、食事の選択について独自のガイドブックを用意しているジムもあるため、コンビニやレストランなどを使用する頻度が多い人にとっては嬉しいサービスといえます。

その他の指導

ここまでお伝えしてきた内容以外にも、ユニークな指導を行っているパーソナルジムは数多く存在しています。
例えば、外食指導から一歩進んで、用意されているプランの中に「宅配食」を組み込んでいるパーソナルジムもあり、宅配食を利用することで食事管理のハードルを下げることにつながります。

自炊派の人には、トレーナーが目標に合わせてメニューを組んでくれるケースもあり、リバウンド防止のため都度目標を再検討してくれるジムもあります。

パーソナルジムの食事指導のメリット

食事はダイエット・ボディメイクなどを成功させる上で重要な要素の一つであり、プロのトレーナーからアドバイスを受けられることには様々なメリットがあります。
以下、パーソナルジムで食事指導を受けるメリットについて、主なものをいくつかご紹介します。

自分にマッチするアドバイスが受けられる

ダイエット・ボディメイクを目的として食事制限を行う場合、自分の生活習慣に合った方法を選ばなければ、どうしても長続きさせるのは難しくなります。
個人の生活スタイルは人それぞれであるため、教科書通りのアドバイスでは成果が出ないことも珍しくありません。

この点において、パーソナルジムの食事指導は、会員それぞれの悩みに寄り添う形で行われます。
様々な働き方を想定してアドバイスをしてくれるため、夜勤があるなど特別な事情がある人にもマッチしやすいでしょう。

相談しやすくモチベーションが落ちにくい

自力での食事管理は、何かの拍子にリズムが狂うと、続けられなくなることも多いものです。
例えば、風邪をひいて体調を崩してしまった場合、回復するまでは運動ができませんし、思ったように食事を摂れないこともあります。

しかし、パーソナルジムの食事指導なら、トレーナーと二人三脚で結果を確認できるため、何かあれば相談しやすくモチベーションも落ちにくい傾向にあります。
ジムに通っている間に体調を崩したのなら、体調が回復するまでの食生活についてアドバイスをもらうなど、体力回復を優先した指導を受けるのもおすすめです。

成功体験ができる

パーソナルジムの食事指導を続ける中で、目に見える結果が出ると、それは分かりやすい成功体験となるでしょう。
どのような形になるかはジムによって異なりますが、多くの場合、食事指導は「これまでの食生活の記録」をつけることが多いため、自分の努力がどう結果につながったのかを確認しやすくなります。

どんな食生活を送ればダイエット・ボディメイクにつながるのか、自分の中で成功例ができると、パーソナルジムを離れた後でも食事制限を続けやすくなるでしょう。

パーソナルジムの食事指導のデメリット

パーソナルジムで受けられる食事指導は、基本的にデメリットよりもメリットが上回るサービスですが、それでも誰にとってもフィットするとは限りません。
以下、パーソナルジムで食事指導を受けるデメリットについて、主なものをいくつかご紹介します。

ストレスがたまる

3度の食事を楽しみに生きてきた人の中には、これまで自分が食べたいものを自由に食べてきた人も多いはずですが、そのような人にとっては食事指導による食事制限が厳しく感じられることがあります。
例えば、牛丼やカツ丼などの“丼もの”が大好きな人が、いきなり「丼ものは禁止でお願いします」と言われてしまうと、当然ながら戸惑いを隠せないはずです。

食事指導の内容にストレスを抱えたままジムを卒業すると、それがもとでリバウンドにつながるリスクもあるため、トレーナーに相談しながら食事制限を進めましょう。

何を食べたか報告しなければならない

パーソナルジムの方針によっては、何を食べたのか報告することが求められます。
LINEなどで写真を送付する場合もあれば、ノートなどに書き残す場合もあり、いずれも毎日報告しなければならないことが会員の負担になるケースは珍しくありません。

コツコツ書きためるのが得意でない人は、週末にまとめて食べたものをまとめることも十分考えられ、正確な情報を記載できない可能性があります。
結果、効果的なアドバイスにつながらないおそれもあるため、できるだけ自分が取り組みやすい報告体制を整えているジムを選ぶことが大切です。

パーソナルジムの食事指導を受けた方がいい人とは?

メリット・デメリットを踏まえると、パーソナルジムで食事指導を受けた方がいい人は、概ね次の条件に当てはまるものと考えられます。

●本格的なダイエットの経験がない人
●ダイエット・ボディメイクに適した食事の知識を得たい人
●過去に自力でのダイエットに失敗した人

これまでの生活において、独学の短期的なダイエットで痩せられた人も、年齢とともに痩せにくくなります。
そのような人は、パーソナルジムで食事指導を受け、本格的なダイエットのノウハウを蓄積するとよいでしょう。

また、ダイエット・ボディメイクを独学で行っていて、現在壁に突き当たっている人は、食事や食生活に関する知識を得ることで問題が解決する場合があります。
その他、自力でダイエットにチャレンジしたものの失敗してしまった人にも、プロのトレーナーのアドバイスは大いに参考となるはずです。

まとめ

パーソナルジムの食事指導では、個別の目標や生活習慣に合わせた栄養指導や食事管理のサポートを行ってくれます。
糖質・脂質制限、栄養バランス、食事時間、外食・コンビニ食の選び方など、多岐にわたる指導を受けられます。

食事指導を受けると、自分に合ったアドバイスでモチベーションを維持しやすく、成功体験を通して正しい食習慣を身につけやすくなります。
その反面、食事制限のストレスや食事内容の報告が負担になることも考えられるため、トレーナーとこまめに相談しながら指導を受けましょう。