一口にパーソナルジムといっても、その種類は多岐にわたります。
口コミで人気だからといって、やみくもにジムを選んでしまうと、その後のトレーニングがうまくいかない可能性があります。
そのため、パーソナルジムを選ぶ際は、トレーナーの方針や立地、費用など、様々なポイントを考慮して選ぶことが大切です。
この記事では、パーソナルジムを選ぶ際の事前準備や比較ポイント、選び方を間違えてしまう典型的な失敗例などを解説します。
パーソナルジムの選び方|事前準備編
パーソナルジムを選ぶ際は、次の点を明らかにしてからジムを比較検討すると、ミスマッチを減らせるでしょう。
●自分がパーソナルジム向きの性格をしているかどうか確認する
●なぜパーソナルジムに通うのかを明確にする
●料金はいくらまでなら支払えるのか確認する
以下、詳細を解説します。
自分がパーソナルジム向きの性格をしているかどうか確認する
パーソナルジムに向いている人・利用するメリットがある人の特徴としては、次のようなものがあげられます。
●周囲に配慮するのが苦手
●一人でトレーニングを続けるのが苦手
●自分の努力についてアドバイスして欲しい・ほめて欲しい など
パーソナルジムでは、基本的にトレーナーとマンツーマンでトレーニングを行うため、周囲に気を遣って人気のマシンを避けるといった行動をとる必要がありません。
また、トレーナーが自分のそばでトレーニングを見守りつつ、アドバイスや評価をしてくれるため、モチベーションも上がりやすくなります。
逆に、どちらかというとパーソナルジムを選ばない方がよい人の特徴としては、次のようなものがあげられます。
●ジムの料金が気になって入会できない
●誰かと一対一で話をするのが苦手
●決まった時間にジムへ行くのが難しい など
パーソナルジムは、一般的なフィットネスクラブ・スポーツジムに比べると料金が高めに設定されていることが多いため、予算面で不安がある場合は無理をしてパーソナルジムに通う必要はないでしょう。
また、誰かと一対一で話をすると緊張してしまう人や、仕事時間が不規則で決まった時間にジムへ足を運べない人なども、パーソナルジムは不向きかもしれません。
なぜパーソナルジムに通うのかを明確にする
ダイエットをしたいのか、筋肉を付けたいのか、体力を付けたいのかなど、パーソナルジムに通おうと考える理由は人それぞれです。
高いお金を支払って、時間を決めてトレーニングをする以上は、結果につながるよう努力することが大切ですから、まずは何をもって「成功」とするのかを自分で決めなければなりません。
ダイエットなら体重や体脂肪率の減少、筋肉をつけるなら筋肉量の増加、体力をつけるなら日常生活がどれくらい楽になったかなど、努力の成果を目で追える・体感できるような目標設定を意識したいところです。
どのような目標を設定するとしても、パーソナルジム通いを長続きさせるためには、自分なりにモチベーションアップにつながる理由を明確にすることが大切です。
料金はいくらまでなら支払えるのか確認する
パーソナルジム通いで実現したい、自分だけの目標が定まったら、1ヶ月、または2ヶ月といった形で通う期間を決め、その期間で料金がいくらまでなら支払えるのか確認しましょう。
プログラムは魅力的なものの、予算が合わない場合は、トレーニング回数を減らすかどうかも検討しなければなりません。
なお、パーソナルジムのおすすめトレーニング期間は概ね「2ヶ月・週2回」となりますが、実際にジムを検討する際は、その回数でどのくらいの料金が発生するのかチェックすることをおすすめします。
パーソナルジムの選び方|比較ポイント編
自分が通うパーソナルジムを選ぶ上で、必ず比較すべきポイントとしては、次の3点があげられます。
●通いやすいかどうか
●費用とサービスのバランスは良いか
●トレーナーとの相性はどうか
これらのポイントにつき、すべて自分が納得できたら、本入会を検討しましょう。
通いやすいかどうか
パーソナルジムは、トレーナーがいてくれる分、心理的にサボろうという気持ちが生まれにくいものです。
しかし、自分の生活圏内にあるジムを利用しないと、なかなか通う気持ちになれないはずです。
例えば、自宅の最寄り駅から徒歩で20分かかるパーソナルジムに通おうとした場合、通うだけで軽い運動になりますし、トレーニング後の疲れた体で歩いて自宅まで帰るとなると、次第に通うことが苦痛になるかもしれません。
プログラムがある程度限られていたとしても、最寄り駅すぐの立地のジムを選んだ方が、通い続ける上では負担が減るはずです。
仕事終わりに車でジムに向かうことを考えている場合は、ジムの立地だけでなく、ジム近辺に車を停められる駐車場があるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
費用とサービスのバランスは良いか
費用とサービスのバランスについても、自分に向いたパーソナルジムを見極める上では重要なポイントになります。
複数のジムを検討する際は、かかるコストに対し、自分の希望に「過不足のない」サービスが提供されるかどうかもチェックしましょう。
例えば、パーソナルジムに2ヶ月通う場合、ジムによっては料金が20~30万円になるケースも珍しくありません。
しかし、その分実績が豊富だったり、リバウンド保証が付いていたりするため、サービス全体に目を向けると一概に高額とも言い切れません。
もちろん、料金が安いこと自体は悪いことではありませんが、安いジムはシューズやタオル類を持参しなければならなかったり、食事指導には触れられなかったりするケースもあります。
それぞれのジムの一長一短をしっかり把握した上で、自分が納得できるジムを選びましょう。
トレーナーとの相性はどうか
どんなジムやトレーナーにも相性があり、残念ながらすべてのジムが自分にマッチするとは限りません。
また、どのようなトレーナーを「良いトレーナー」と判断するのかについては、人によって考え方が異なります。
トレーニングジムの比較検討時は、自分はどういうトレーナーと一緒にトレーニングをしたいのか、相性について考える時間を設けましょう。
例えば、言葉遣いや説明の内容は丁寧な方がよいのか、とにかく明るくほめてくれる人がよいのか、それとも指導・管理の質が高い方がよいのかなど、自分の希望にマッチするトレーナー像をイメージすることが大切です。
具体的なイメージが思い浮かばない場合は、色々なジムの体験レッスンなどを受けてみて、トレーナーの説明がしっくりくるか確認するのもおすすめです。
パーソナルジムの選び方|失敗例編
ここまでお伝えしてきたポイントを意識せず、コストを重視してしまったり、色々なトレーナーとの相性を見極めるのを怠ったりすると、パーソナルジム通いがつらいものになってしまうおそれがあります。
以下にご紹介する失敗例を反面教師にして、自分に合ったジムを選びましょう。
安さにこだわりすぎた
安さを重視してパーソナルジムを選んでしまうと、サービスの質が不十分だったり、ケガをしてしまったりするおそれがあります。
例えば、少ないトレーナーでたくさんの会員を担当している場合、トレーニングが終わった後に質問できる機会が限られるなど、自分の疑問を解消できないまま時間が過ぎてしまうのはよくある話です。
ジムによっては、トレーニング後のシャワーが浴びられなかったり、個室を使用できる時間が短かったりすることもあるため、気持ちにゆとりがなくなってケガをしてしまうリスクは否定できません。
パーソナルジム選びは自分の身体に関わる選択のため、安さだけを追い求めずに、サービスが充実しているジムを選ぶことが大切です。
トレーナーとの相性を見極められなかった
パーソナルジムに通い始めてから、どうもトレーナーとの相性が良くないと感じてしまうケースは、決して珍しいことではありません。
トレーナーとの相性を確認するためには、やはり体験レッスンなどでトレーナーの人柄・サポート方針などを把握した上で、自分が「この人から指導を受けたい」と感じるかどうかで判断することが重要です。
例えば、筋トレの経験そのものが初めてなのに、いきなり追い込み型のトレーナーから指導を受けると、かえって自信をなくしてしまうおそれがあります。
結果を追求するタイプのトレーナーすべてが悪いわけではありませんが、どちらかというと自分が「ほめて伸びる」タイプだと自覚している場合は、体験レッスンでトレーナーが自分に寄り添ってくれるかどうかを確認しましょう。
まとめ
パーソナルジム選びで失敗しないためには、そもそもパーソナルジムが自分に向いているタイプのジムなのか、よく考えてから入会を検討しましょう。
加えて、ジムに通う目的や、現時点で支払える金額を明確にしておくと、候補となるジムの絞り込みがしやすいはずです。
パーソナルジムに通うことを決めたら、自宅や職場からの通いやすさ、費用とサービスのバランスに加えて、体験レッスンなどを通してトレーナーとの相性も確認しつつ、自分が安心して通えそうなジムを探すことが大切です。