ジムの種類と違い|それぞれの特徴や通うメリット・注意点を解説

フィットネス業界では、様々なタイプのジムが登場しており、それぞれ通う目的が異なります。
一般的によく知られているのは、不特定多数の会員がそれぞれのペースでトレーニングを行う「スポーツジム」ですが、近年ではもっと気軽に通えるジムや、トレーニングの内容が限定されているジムなどもあります。

この記事では、日本で通える主なジムの種類とトレーニングの違いについて、それぞれの特徴やメリット・注意点などに触れつつ解説します。

ジムの種類とそれぞれの違い・特徴

本記事では、ジムを「会員登録して定期的に通える、運動器具や運動プログラムを備えた運動施設」と定義します。
以下、ジムではどんな運動ができるのか、どんな施設・設備が整っているのかについて、それぞれの違い・特徴に触れつつ解説します。

大手が運営するスポーツジム・フィットネスクラブ

一般的に、多くの人がジムと聞いて連想するのは、大手各社が運営するスポーツジム・フィットネスクラブなのではないでしょうか。
スポーツジム・フィットネスクラブには、筋肉を鍛えるためのダンベル・バーベルやトレーニングマシン、有酸素運動のためのランニングマシン・エアロバイクなどが設置されています。

フィットネスクラブに関しては、複数人が集まって一緒に取り組める「スタジオプログラム」が実施されており、水泳などができるプールやリフレッシュ用のサウナなどが利用できるのも魅力です。

スポーツジム・フィットネスクラブを利用するメリット

スポーツジム・フィットネスクラブには、様々な器具・マシンが置いてあるため、体調や気分に合わせて自由にエクササイズを自分で組み立てることができます。
しっかり筋トレを行いたい日はトレーニングマシン主体の運動を行い、気持ちをリフレッシュさせたい日は有酸素運動をするなど、体調や気分に合わせてトレーニングを選べます。

また、多くのスポーツジム・フィットネスクラブでは、利用時間や利用できる施設の種類別に月会費が定められているため、選ぶプランによっては月会費を安く抑えられる場合があります。

スポーツジム・フィットネスクラブを利用する際の注意点

スポーツジム・フィットネスクラブは、ユーザーのトレーニング内容の自由度が高い分だけ、逆に不便に感じることもあります。
例えば、器具の使い方を知りたいときなどは、スタッフがいる時間帯でなければ質問ができないケースも珍しくありません。

また、トレーニングマシンを不特定多数のユーザーが利用している都合上、自分が使いたいタイミングで器具が使えず、それが理由でトレーニングに対するモチベーションが下がってしまうおそれもあります。

チョコザップなどの「24時間365日」通えるジム

スポーツジムよりも気軽に運動したい場合は、月額料金を支払えば自分のタイミングで運動できる「24時間365日」通えるタイプのジムを選ぶのがよいでしょう。
代表的なジムの一つにチョコザップがあげられ、いわゆる“スキマ時間”を利用して運動したい人、仕事を終えて帰宅する前に運動したい人などにピッタリです。

24時間365日通えるタイプのジムでは、主にトレーニングマシンを使用しての運動が想定されますが、チョコザップの場合はセルフで美容マシンが使えたり、一部店舗限定のサービスがあったりします。

「24時間365日」通えるジムを利用するメリット

24時間・365日営業しているジムは、基本的に営業時間を気にすることなく、自分が「トレーニングしたい」と思ったタイミングでトレーニングできるのが魅力です。
また、自宅にはないマシンを使ってトレーニングできるため、まずはジムに通って「筋トレや運動の習慣をつけたい」人におすすめです。

全国各地にジムを展開している場合、同系列の店舗であれば場所を問わずトレーニングできるため、例えば出張先などでも運動することが可能になります。

「24時間365日」通えるジムを利用する際の注意点

24時間・365日通えるジムは、スタッフの滞在時間が決まっているため、マシンや設備の使い方を聞けない場合があります。
また、トレーニングをサポートしてくれるトレーナーもいないため、基本的には自分の意志と努力だけでトレーニングに向き合わなければならず、通うのが面倒になっても誰もサポートしてくれない厳しさがあります。

そのため、過去にトレーニングジムやフィットネスクラブを利用した経験がない人にとっては、トレーニングを習慣化しにくいかもしれません。

ピラティススタジオ

近年では、特定のトレーニングプログラムに集中して取り組むタイプのジムも登場しており、その中の一つに「ピラティススタジオ」があげられます。
ピラティススタジオでは、マットやピラティスマシンなどを用いてインナーマッスルを鍛えることにより、姿勢や可動域の改善、柔軟性向上につなげることを目的としたエクササイズを行います。

ピラティスは、もともと負傷兵のリハビリとして考案されたエクササイズで、筋肉量が少ない人・運動の習慣がない人でも比較的取り組みやすいのが特徴です。

ピラティススタジオを利用するメリット

ピラティスは、一般的なトレーニングで鍛えることが難しいインナーマッスルに刺激を与えることで、しなやかで美しい身体づくり、骨盤矯正、姿勢改善などが期待できます。
運動でかかる不可も比較的少ない傾向にあるため、これまで運動の経験そのものが少ない人であっても、ピラティスによって無理なく全身を鍛えられます。

ピラティスのやり方を勉強すれば、自宅でピラティスに取り組むこともでき、運動を継続することで肩こり・腰痛といった症状の緩和にもつながるでしょう。

ピラティススタジオを利用する際の注意点

ピラティスは、激しい運動を避けて運動の習慣をつけたい人にはおすすめのプログラムですが、そもそものルーツがリハビリ目的であることから、基本的に激しいトレーニングは行わないものと考えてよいでしょう。
例えば、ダイエットなど所定の期間に体重を減らしたいなどの事情がある人や、痩せやすい身体を作るためにトレーニングしたい人は、別の運動をした方が結果につながりやすいはずです。

また、ピラティスで目に見える効果を得るためには、最低でも20~30回はプログラムを継続しなければならないとされています。
よって、スケジュールを押さえて定期的に通うのが難しい人は、より自由度の高いジムを選んだ方が賢明です。

パーソナルジム

パーソナルジムは「ユーザー一人に対して専属のパーソナルトレーナーがつき、その人にマッチするトレーニングメニューを提案する」タイプのジムをいいます。
ここまでご紹介してきたジムは、基本的に「自分が主体となってトレーニングに取り組まなければならない」タイプのジムでしたが、パーソナルジムの場合は“パーソナルトレーナー”というトレーニングの味方がいます。

パーソナルジムを利用すると、パーソナルトレーナーを介してマンツーマンでの指導が受けられ、自分の体力に合わせたカリキュラムを組んでもらえます。
ダイエットやボディメイクなど、目的に応じたトレーニングに柔軟に取り組めるため、結果が比較的で安いのが特徴といえます。

パーソナルジムを利用するメリット

パーソナルジムを利用すると、トレーナーガ自分のそばでトレーニングをサポートしてくれるため、姿勢は正しいかどうか、負荷は適切かどうか確認しながらトレーニングを行えます。
正しい姿勢でトレーニングを行うことは、効率的に筋肉を鍛える上で重要なポイントであり、一人でトレーニングする場合に比べてスピーディーな肉体改造の実現につながります。

また、一般的なトレーニングジムと違って、周囲の目を気にすることなくトレーニングに集中できるのもメリットです。

パーソナルジムを利用する際の注意点

一概にはいえませんが、パーソナルジムの多くは総じて価格体系が高めに設定されており、人によっては手が届かない可能性があります。
例えば、一般的なスポーツジム・フィットネスクラブであれば、比較的高額なプランでも月会費10,000円程度で利用できるところが多く見られますが、パーソナルジムの場合、1ヶ月・月8回で10万円ほどの予算を見込むケースは珍しくありません。

しかし、高額な分だけ「元を取ろう」とする気持ちが強まることも十分考えられるため、ダイエットが失敗続きで「今回こそは成功させたい」と考えている人にとっては、パーソナルジムに投資する価値は十分あるはずです。

まとめ

今回ご紹介したジムには、それぞれに魅力とデメリットがあるため、自分にマッチするジムを選ぶことが大切です。
基本的に、大手スポーツジムや24時間営業タイプのジムなどは、運動について自力でのマネジメントが必要になるため、運動の習慣がすでについている人向けの施設と考えてよいでしょう。

ダイエットやボディメイクにつき、目標に向かって最短で成果を出したいなら、予算と相談してパーソナルジムを選ぶことをおすすめします。